リノベーションを検討し始めると、「実際にどれくらいの期間がかかるのか」が気になるという方は多いのではないでしょうか。
工事の規模や内容によって必要な期間は大きく異なり、住みながら進められるのか、仮住まいが必要になるのかによっても計画の立て方は変わってきます。
この記事では、リノベーションの期間について、フルリノベーションと部分リノベーションの工事内容別の目安から、期間が延びる原因、仮住まいの必要性、着工までの流れまでを分かりやすく解説します。これからスケジュールを組み立てる際の参考として、ぜひご活用ください。
<この記事でわかること>
・工事規模別にかかる期間の目安
・箇所別リフォームの工期の違い
・工期が延びる主な3つの原因
・仮住まいが必要になるケース
・着工までのスケジュールの流れ
目次
- リノベーションにかかる期間の全体像
- フルリノベーションにかかる期間
- 部分リノベーションの箇所別にかかる期間
- リノベーションの期間が延びる主な原因
- リノベーション期間中の仮住まいは必要か
- リノベーションの期間ごとの流れとスケジュール
- リノベーションの期間を短くスムーズに進めるコツ
- まとめ|リノベーションの期間は余裕を持って計画しよう
- よくある質問(FAQ)
リノベーションにかかる期間の全体像

リノベーションの期間は、工事の規模によって数日から半年以上まで幅があります。まずは全体像をつかんでおきましょう。
設計・準備から引き渡しまでの期間の目安
リノベーションの期間は、工事内容によって大きく異なります。キッチンやトイレなど一部の設備を交換する部分リノベーションであれば、数日から数週間程度で完了することがほとんどです。
一方で、住まい全体を一新するフルリノベーションの場合は、設計や打ち合わせの期間も含め、着手から引き渡しまでに4〜7カ月程度かかるケースが一般的です。
リノベーションの期間は、設計・プラン作成の期間と実際の工事期間に分けて考えると計画が立てやすくなります。設計段階では、要望のヒアリングからプランの確定、仕様の決定までに1〜2カ月程度かかることもあります。
工事の規模が大きくなるほど準備期間も長くなる傾向があるため、余裕を持ったスケジュールを組んでおきましょう。
フルリノベーションにかかる期間

住まい全体を対象とするフルリノベーションは、部分リフォームに比べてリノベーションの期間が長くなります。マンションと戸建てで工事内容が異なるため、それぞれの期間の目安を確認しておきましょう。
マンションのフルリノベーションの期間
マンションのフルリノベーションでは、リノベーションの期間は工事のみで概ね2〜4カ月程度が目安です。専有部分の内装・設備を解体し、間取りや配管、電気配線を含めて一新するため、住戸の広さや工事範囲によって日数が変動します。
住戸内の専有部分のみが工事対象となるため、戸建てに比べると躯体に手を加えることは少なく、比較的短い工期で収まる傾向にあります。ただし、後述する管理組合の承認手続きや工事可能な時間帯の制限があるため、想定より時間がかかることもあります。
戸建てのフルリノベーションの期間
戸建てのフルリノベーションでは、リノベーションの期間は工事だけでも3〜5カ月程度かかるのが一般的です。マンションと異なり、耐震補強や外壁・屋根の改修など構造躯体に関わる工事を伴うことが多く、規模が大きくなりやすいためになります。
解体してみないと壁や床下、基礎の状態が正確には分からないことも多く、老朽化が進んでいる住宅ほど想定外の補修が必要になる可能性があります。
外壁や屋根の工事は天候の影響も受けやすいため、雨の日が続く時期に着工する場合は、リノベーションの期間に多少の余裕を見込んでおくと安心です。
設計・打ち合わせなど準備にかかる期間
フルリノベーションでは、着工前の設計・打ち合わせの期間も、リノベーションの期間全体を左右する重要な要素です。
要望のヒアリングやプランの検討に1〜2カ月、詳細な仕様や図面を固める工程にさらに1〜2カ月程度かかることが多く、契約から着工までを合わせると準備だけで3〜4カ月程度を見込んでおくとよいでしょう。
部分リノベーションの箇所別にかかる期間

部分的なリノベーションは、箇所によってリノベーションの期間が大きく異なります。まずは工事内容別の目安を一覧で確認しましょう。
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工事箇所 |
リノベーションの期間の目安 |
主な工事内容 |
|---|---|---|
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キッチンの交換・移動 |
交換のみ2〜4日/移動を伴う場合2週間〜1カ月 |
既存設備の撤去、配管・電気工事、新規設置 |
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浴室・トイレ・洗面台 |
3〜4日程度(在来浴室からの変更は1週間程度) |
既存設備の解体、給排水・電気工事、新規設置 |
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壁・床・天井のクロス張り替え |
1室あたり1〜2日、住戸全体で1〜3日程度 |
壁紙・フローリングの張り替え、下地処理 |
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間取り変更 |
半日〜2週間程度(内容により変動) |
壁の撤去・新設、クロス・床材の復旧 |
キッチンの交換・移動にかかる期間
キッチンのリノベーションの期間は、位置を変更するかどうかで大きく変わります。同じ場所で本体だけを交換する場合は2〜4日程度で完了しますが、位置を移動する場合は給排水管・電気配線の工事、以前の設置場所の内装工事も加わるため、2週間から1カ月程度かかります。
マンションでは床下の配管スペースの構造によって移動範囲が制限されることもあるため、事前に施工会社へ確認しておくと安心です。
浴室・トイレ・洗面台にかかる期間
浴室・トイレ・洗面台のリノベーションの期間は、いずれも数日程度で完了するケースが大半です。ユニットバスを新しいユニットバスに入れ替える場合は3〜4日程度が目安ですが、古い在来工法の浴室からユニットバスへ変更する場合は、基礎工事が加わるため1週間ほどかかることがあります。
トイレは本体交換だけなら半日〜1日程度、和式から洋式への変更や床・壁の張り替えを伴う場合は2〜5日程度です。洗面台の交換も単体なら半日〜1日程度で済みますが、水まわりは下地材が傷んでいることもあり、その場合はリノベーションの期間が数日延びることがあります。
壁・床・天井のクロス張り替えにかかる期間
壁や天井のクロス、床のフローリングを張り替えるリノベーションの期間は、比較的短く済むのが特徴です。1部屋だけの張り替えであれば1〜2日程度、住戸全体でも1〜3日程度が目安となります。
既存の床の上から新しい床材を重ねて張る「重ね張り」であれば工期は短めですが、下地から作り直す場合や床暖房を新たに設置する場合は、プラス1〜2日程度リノベーションの期間が延びると考えておきましょう。
間取り変更にかかる期間
間取り変更を伴うリノベーションの期間は、変更内容によって差が大きく、半日程度で済む簡単な間仕切りの設置から、1〜2週間程度かかる大掛かりな変更まで幅があります。
1つの部屋を2つに分けるリフォームは数日程度で完了することが多い一方、複数の部屋を1つの空間にまとめたり、和室を洋室に変更したりする場合は、壁の解体や新設、床・クロスの張り替えが加わるため、1〜2週間程度を見込んでおく必要があります。
マンションの場合、構造上撤去できない柱や壁があるため、着工前に管理規約や建物の構造を確認しておくことが欠かせません。
リノベーションの期間が延びる主な原因

リノベーションの期間は、見積もりどおりに進まないこともあります。工期が延びやすい代表的な3つの原因を押さえておきましょう。
解体後に発覚する追加工事
リノベーションの期間が延びる原因としてよくあるのが、解体して初めて分かる不具合への対応です。壁や床下、配管の劣化状態は解体しないと正確に把握できないことが多く、想定外の補修や補強が必要になると、その分だけ工期が延びます。
築年数の古い住宅では図面が残っていないケースもあり、追加工事の可能性はあらかじめ想定しておいたほうがよいでしょう。
マンションの管理組合の承認・工事時間の制限
マンションでリノベーションを行う場合、専有部分の工事であっても、共用部分や他の住戸に影響を与えるおそれがある内容については、事前に管理組合の承認を得る必要があります。
国土交通省が示す「マンション標準管理規約」でも、共用部分に影響を及ぼすおそれのある専有部分の修繕等について、管理組合への申請と承認の手続きを設けることが定められています。
理事会の開催頻度によっては承認までに時間がかかることもあるため、早めの手続きがリノベーションの期間を左右します。
工事可能な曜日や時間帯が管理規約で制限されていることも多く、想定より工期が延びる要因になります。
長期休暇や天候・設備の納期遅延
リノベーションの期間は、工事のタイミングによっても左右されます。ゴールデンウィークやお盆、年末年始などの連休は施工会社や職人も休みを取るため、その分工期に影響します。マンションでは、祝日や休日の工事そのものが制限されているケースも珍しくありません。
外壁や屋根まで手を入れる戸建てでは、雨天が続くと工事が進みにくくなります。キッチンや浴室などの設備はメーカーや型番によって納期にばらつきがあり、供給状況の変化で納品が遅れることもあるため、余裕を持った発注が欠かせません。
リノベーション期間中の仮住まいは必要か

リノベーションの期間中、今の住まいに住み続けられるかどうかは、工事の規模によって変わります。仮住まいが必要になるケースと、その選び方を見ていきましょう。
仮住まいが必要になるケース
リノベーションの期間中に仮住まいが必要かどうかは、工事範囲によって異なります。住まい全体が対象のフルリノベーションでは、リビングや寝室も工事対象になるため、仮住まいでの生活が基本となります。
一方、特定の箇所だけを対象とする部分リノベーションであれば、住みながら工事を進められるケースも少なくありません。水まわりの工事中は水が使えない時間帯や、音・人の出入りが負担になることもあるため、内容によっては短期間の仮住まいを検討してもよいでしょう。
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仮住まいの種類 |
費用・契約の特徴 |
向いているケース |
|---|---|---|
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賃貸住宅 |
敷金・礼金・仲介手数料がかかることが多く、短期解約は違約金が生じる場合がある |
リノベーションの期間が長めのフルリノベーション |
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ウィークリー・マンスリーマンション |
敷金・礼金が不要なことが多く、家具・家電付きの物件もある |
数週間〜数カ月程度の中期の工事 |
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ホテル |
持ち込める荷物は限られるが、宿泊費のみで身軽に過ごせる |
水まわりなど短期間で終わる部分リノベーション |
賃貸・マンスリー・ホテルの選び方と費用
仮住まいは、リノベーションの期間の長さと費用のバランスで選ぶとよいでしょう。賃貸住宅は物件数が豊富な一方、敷金・礼金・仲介手数料がかかり、短期解約には違約金が発生することもあるため、工期が長めのフルリノベーション向きです。
ウィークリー・マンスリーマンションは週・月単位で契約でき、家具・家電のレンタルサービスが付くことも多いため、新居の家具を用意する必要がありません。水道代・電気代が家賃に含まれることが多い一方、退去時に清掃費がかかるのが一般的です。
ホテルは持ち込める家財が限られるものの、支出が宿泊費のみで済むため、浴室やキッチンなど短期間のリノベーションに向いています。仮住まい探しは、設計の打ち合わせと並行して早めに始めておくと、リノベーションの期間全体のスケジュールが立てやすくなります。
リノベーションの期間ごとの流れとスケジュール

リノベーションの期間を具体的にイメージするために、相談から引き渡しまでの大まかな流れを確認しておきましょう。
相談・物件調査からプラン決定まで
リノベーションの最初のステップは、施工会社への相談と現地調査です。要望のヒアリングや建物の状態調査を経て、プランが提出されるまでに2週間〜1カ月程度かかることが多く、この期間もリノベーションの期間全体に含まれます。複数の会社からプランを取り寄せて比較する場合は、さらに時間がかかることもあります。
契約・詳細設計から着工・引き渡しまで
プランが固まったら契約を結び、設備機器や壁紙、床材などの仕様を決める詳細設計に進みます。ここまでに3〜4カ月程度かかることも珍しくありません。
着工後は解体、配管・配線工事、内装仕上げ、設備設置の順に進み、最終確認を経て引き渡しとなります。リノベーションの期間は、部分的な工事で数日〜数週間、フルリノベーションで半年前後が一つの目安です。
リノベーションの期間を短くスムーズに進めるコツ

リノベーションの期間を短くスムーズに進めるには事前の準備が欠かせません。工事開始後に仕様や間取りを変更すると、その都度プランの見直しが必要になり工期が延びる原因になります。契約前の打ち合わせ段階で、デザインや設備の内容をできるだけ具体的に固めておきましょう。
リノベーションの期間や工期は、建設業法に基づき契約書に明記すべき事項の一つです。工事内容や金額とあわせて工期を書面で確認し、追加費用の条件も取り決めておくとトラブルを避けやすくなります。
国民生活センターにも業者都合の工事中断・遅延の相談が寄せられており、複数社から見積もりを取り、遅延補償や完成保証制度の有無を確認しておくことが呼びかけられています。
マンションでは、管理規約の確認と管理組合への早めの申請、近隣住民への挨拶も、リノベーションの期間を予定どおり進めるポイントです。
まとめ|リノベーションの期間は余裕を持って計画しよう
リノベーションの期間は、部分的な工事であれば数日から数週間、フルリノベーションであれば設計から引き渡しまで4〜7カ月程度が目安です。
マンションでは管理組合の承認手続きや工事時間の制限、戸建てでは解体後の追加工事や天候の影響など、工期が延びる要因もあらかじめ把握しておきましょう。
仮住まいの要否や費用、着工までの流れを踏まえたうえで余裕を持ったスケジュールを組み、複数の施工会社に相談しながら、納得のいくリノベーションを実現してください。
よくある質問(FAQ)
リノベーションの期間は全体でどれくらいかかりますか?
A. リノベーションの期間は工事の規模で幅があります。部分リノベーションなら数日〜数週間程度、フルリノベーションでは設計・打ち合わせを含め4〜7カ月程度が目安です。
マンションと戸建てで期間はどれくらい違いますか?
A. マンションのフルリノベーションは工事のみで2〜4カ月程度、戸建ては構造躯体に関わる工事を伴うことが多いため3〜5カ月程度が目安です。戸建ては解体後に構造を確認してから工事内容が確定することもあり、リノベーションの期間に差が出やすい傾向があります。
工事中は必ず仮住まいが必要ですか?
A. フルリノベーションでは生活スペースを確保できないため、リノベーションの期間中は仮住まいが基本的に必要です。一方、部分リノベーションであれば住みながら進められる場合もあります。
住みながらリノベーションはできますか?
A. 部分リノベーションであれば、リノベーションの期間中も住みながら工事を進められるケースが多くあります。水まわりの工事中は水が使えない時間帯が生じることもあるため、内容によっては短期間の仮住まいを検討するとよいでしょう。
リノベーションの期間が延びるのはどんなときですか?
A. 解体後に劣化が見つかり追加工事が必要になったとき、マンションで管理組合の承認手続きに時間がかかるとき、長期休暇や天候不良、設備の納期遅延が重なったときなどに、リノベーションの期間が延びやすくなります。
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【住宅リフォームや改修という仕事は「家族の幸せ」をつくる仕事だと考えています】
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参考・出典
国民生活センター「高額な前金を支払ったのに…リフォーム工事の契約トラブル」