洗面化粧台で洗顔をするときに、腰が痛いと感じることはありませんか。
もしかすると、洗面ボウルの高さが合っていないせいかもしれません。
洗面化粧台の高さが低すぎると、洗顔や手洗いのときに腰に負担がかかり、腰痛を悪化させることもあります。
今回は、毎日快適に使える洗面化粧台にリフォームしたい方に向け、最適な洗面化粧台のサイズを選ぶ方法をお伝えします。
身長に合うサイズの計算方法や、使い心地をアップさせるためのチェックポイントもご紹介します。
洗面化粧台のリフォームでは高さ設定が重要
洗面化粧台を選ぶときは、デザインや予算だけでなく、体に合った高さになっていることが大切です。
なぜなら、体に合わない洗面化粧台は、家族の健康に影響することもあるため。
洗面の位置が低すぎるとき、高すぎるときのデメリットをそれぞれまとめました。
洗面化粧台が低すぎる場合のデメリット
洗面ボウルの位置が低すぎると、洗顔や手洗いのときに、腰に大きな負担がかかります。
普段から腰痛に悩んでいる方は、水に手を伸ばす姿勢で腰に痛みを覚えることもあるでしょう。
毎日続けていると、腰痛がさらに悪化する可能性もあります。
設備メーカーのクリナップが発表している調査結果では、驚きの数字が示されています。
身長170cmの人が高さ75cmの低い洗面台で洗顔をする姿勢は、立って25㎏の荷物を持っているときと同じ負担が腰にかかっているそう。
同じく、手を洗う姿勢は、19㎏の荷物を持って立ったときと同じという調査結果です。
毎日の洗顔や手洗いで、体を痛めてしまうのは避けたいものです。
洗面化粧台が高すぎる場合のデメリット
洗面ボウルの位置が高すぎると、洗顔のときに腕や肘をつたって、水がたれてくることがあります。
服が濡れて不快なことに加え、水滴が飛んで、床や洗面台回りを水ぶきする手間が増えてしまいます。
また、必要以上に腕を持ち上げなくてはならないため、肩こりにつながることも考えられます。
高さが合わない場合の対処法
洗面台の高さが体に合わない場合は、どうすべきでしょうか。
洗面の位置が低すぎるときは、水栓の位置を高くすることで解決できる場合があります。
洗面台にもよりますが、水栓のみを交換する工事が可能です。
家族の体の負担が大きい場合は、新しい洗面台への交換リフォームをご検討ください。
その場合は、専門業者に依頼し、配管や電気配線のトラブルがないようにしましょう。
洗面台が高すぎるときは、踏み台などで調整できます。場所をとってしまうのが気になるなら、必要なときにだけ使える折り畳み式の踏み台が便利です。
数センチの高さを調整したい場合は、洗顔のときだけ底の厚いスリッパを履くのも手軽な手段です。
洗面化粧台の標準の高さは?
リクシルやクリナップといった設備メーカーの洗面化粧台には、高さを選べるシリーズがあります。
はじめにサイズの選択肢を知っておきましょう。
一般的な洗面化粧台の標準高さは3パターン
メーカーによって多少の違いがあるものの、一般的な洗面化粧台の高さは3パターンです。
床から洗面ボウルの上端までの高さは・75cm
・80cm
・85cm
と分かれています。
多くのメーカーでは、高さ80cmを標準設定とし、オプション対応で高さを変更できるようにしています。
ちなみに、20年以上前の洗面台の標準的な高さは75cmでした。
日本人の平均身長が伸びたことや、洗面化粧台で髪も洗えるようになったことから、現在は80cmが主流になりました。
先ほど紹介した、洗顔時の腰への負担に関するクリナップによる調査結果は2013年に発表されており、同時に高さ85cmのシリーズがリリースされています。
時代とともに洗面台の高さが変化していることがわかりますね。
もし現在、数十年前の洗面ボウルの位置が低い洗面化粧台をお使いなら、適切な高さではないかもしれません。
ご自宅の洗面化粧台をチェックしてみてください。
高さを選べないシリーズに注意
メーカーやシリーズによっては、高さを選択するオプションがない場合があります。
体に合った高さを選びたい場合は、希望の高さ設定のある商品を確認しましょう。
カタログなどを見てもわからない場合は、リフォーム会社からメーカーに問い合わせをしてもらえます。
また、近年人気が高まっている造作洗面台では、高さもオーダーメイドで設定できます。
リフォーム自体の予算は大きくなりますが、造作ならミリ単位でサイズを指定することも可能。洗面室をまるごとリフォームしたい方にもおすすめです。
洗面化粧台の高さと身長との最適バランスは?
洗面化粧台は、身長に合わせて選ぶことで使いやすくなります。
お住まいの洗面台の高さが身長に合っているか、以下の公式に当てはめて確認してみましょう。
基準は[身長÷2]
洗面ボウルまでの高さは、身長÷2が最適といわれます。
ご自身の身長と照らし合わせてみてください。
・身長 155cmまで → 洗面ボウル高さ 75cm
・身長155~165cm → 洗面ボウル高さ 80cm
・身長165~175cm → 洗面ボウル高さ 85cm
ただし、これはあくまで目安です。
新しい洗面台を決める際には、ショールームなどを活用して実際の高さを体感してから判断しましょう。
家族の間で身長差があるときは
家族のなかには、背の高い人もいれば低い人もいるでしょう。
その場合は、背の高い家族に合わせた高さを選ぶことをおすすめします。
理由は、背の低い人は踏み台などで調整できるため。
お子様の場合も、小さいうちは踏み台を使い、成長を待つことができます。
反対に背の高い人が低い洗面ボウルを使うときは調整ができません。
なお、車いすのご家族がいる場合は、バリアフリー対応の洗面台を選ぶ必要があります。
その場合は、背の高い人ではなく、車いすのご家族に合わせるようにしてください。
ご家族だれもが使いやすく、体に負担がかからない洗面化粧台を選びましょう。
洗面化粧台を選ぶときのポイント
新しい洗面化粧台に入れ替えるときは、洗面ボウルまでの高さだけでなく、他の部分も確認しましょう。
暮らしに合った洗面台を選ぶと、洗面室をより使いやすくグレードアップできます。
洗面化粧台を選ぶときにチェックすべきポイントをお伝えします。
間口・奥行・全高も考慮する
メーカーの洗面化粧台では、洗面ボウルまでの高さのほか、間口・奥行・全体の高さにもサイズ規格があります。
それぞれ、使い方やご自宅の寸法に合った選択が重要です。
間口とは、洗面台の横幅のこと。
一般的な洗面化粧台の間口は、一般的に60cm、75cm、90cmと分かれています。シリーズによっては、より幅の広い120cmやそれ以上の長さのものもあります。
間口が広がると、同時に複数人でも使いやすくなります。また、シンク下の収納部分も大きくなるため、より多くのものが収納できます。
ただし、洗濯機や壁との隙間に注意しましょう。余計な隙間があると、物が落ちたりホコリが溜まったりと掃除の手間が増えてしまいます。
奥行きは一般的に40cm〜60cmの間で展開されています。奥行きが広くなると、洗面ボウルや収納棚のスペースも広がります。
一方、洗面ボウルの奥に手が届きにくくなったり、洗面所を圧迫したり、かえって使いにくくなることも。
洗面室の広さやドアの開き方も確認し、奥行きサイズを選択してください。
全高は、洗面台の床面から鏡の上までの高さのこと。
メーカーの洗面台は、下部の洗面化粧台と上部のミラーキャビネットのセットになっています。一般に190cmのタイプを標準としているメーカーがほとんどです。
しかし、築年数の進んだ住まいでは、天井までの高さが190cmより低い、あるいは梁などに干渉して設置できないパターンがあります。
その場合は、下部の洗面台キャビネットを設置して、鏡のみ壁面に新調するなど工夫が必要です。
反対に、天井高が高く上部に余裕があれば、吊戸棚を追加することも可能。
ご自宅の天井の高さにぴったりの洗面台を選びましょう。
収納を見直しする
最新の洗面化粧台は、収納にもこだわった商品が増えています。
リフォームをきっかけに収納量を増やすことで、より使いやすくできます。
たとえば、ミラーキャビネットでは、鏡面が開閉して中に収納できる三面鏡タイプが人気です。
洗面ボウルの下のキャビネット部分は、両開き扉のタイプよりも、引き出しタイプを選ぶと、奥のものの出し入れがしやすくなります。
さらに、洗面ボウルの形状によっては、小物を置けるカウンター部分を増やすことも可能。スキンケアグッズなどが手の届きやすいところにあると、日々の洗面時間も楽になります。
洗面室の幅や天井までの高さに余裕がある場合は、サイドキャビネットや吊戸棚を組み合わせて設置できるケースもあります。
洗面室の収納が足りず使いにくさを感じている方は、少なくありません。
新しい洗面化粧台へのリフォームをきっかけに、すっきりと収納できる洗面室空間にしませんか。
ショールームやモデルハウスで実物をチェックする
洗面化粧台のサイズを決めるときは、カタログ上の数字だけでなく、実物を確認してから採用を決めましょう。
洗面ボウルまでの最適な高さは身長÷2と言われるものの、実際の洗面台で体に合っているかどうかを体感することが大切です。
洗面ボウルの高さだけでなく、水栓の位置や収納の高さも合わせてチェックしてください。
洗面化粧台は一度設置すると、10年以上使い続けるのが一般的です。
後悔のないように、サイズと使い心地をしっかり確認して検討しましょう。
洗面化粧台の実物を確認する際は、ショールームの活用がおすすめです。
使いやすい高さをチェックできるだけでなく、性能や独自の機能についての説明を受けたり、機能性や操作性、使い勝手などを実際に動かして体感したりすることができます。
より具体的な説明やアドバイスがもらえるよう、リフォーム会社から予約してもらうのもおすすめです。
北九州市や中間市で洗面化粧台リフォームするならカネタケへ
古い洗面化粧台が使いにくいとご相談いただくことはよくあります。
数十年前の洗面化粧台は、身長に合わず低すぎるために腰が痛くなってしまうなど、使い心地がよくないケースもしばしば。
使う人の体に合わせた、快適に使える洗面化粧台に見直しましょう。
カネタケは、水回り設備の交換やバリアフリーリフォームなどを、北九州の八幡西区・八幡東区エリア中心に手掛けているリフォーム・リノベーション専門店です。
地域に根ざし、住まいのお困りごとを解決してきました。
もし、高さが合っていないと感じる洗面化粧台をお使いなら、使いやすい高さの洗面化粧台に交換しませんか。
もし、洗面台回りや洗面室に他にもご不便を感じていることがありましたら、ぜひ一度カネタケにご相談ください。
洗面化粧台の交換と同時に、照明を明るいものに替えたり、クロスや床材を新しくしたり、必要な場所に手すりを設置したりするお客様もいらっしゃいます。
住宅リフォームや改修という仕事は「家族の幸せ」をつくる仕事。
毎日快適に過ごせる住まいになるよう、全力でお手伝いします。
リフォームや改修を検討中の方は、ぜひお気軽に【カネタケ】までご相談ください。