リフォームを検討しているなら、国や自治体がおこなっている補助金・助成金制度を知っておきましょう。
適用条件を満たす必要があるものの、上限が100万円を超える補助金制度もあります。
今回は、北九州市でリフォーム工事をした場合に受け取れる補助金・助成金制度をまとめて紹介します。補助金申請の流れと受け取り方も解説していますので、参考にしてください。
北九州市のリフォームで使える補助金一覧

補助金・助成金には、自治体による制度と国による制度があります。
はじめに、どのような補助金があるのかを一覧で紹介します。
2025年度に使える福岡県・北九州市の補助金制度3つ
・既存住宅流通・多世代居住リノベーション推進事業
・介護保険住宅改修費の支給
・すこやか住宅改造助成事業
2025年度に使える国の補助金制度4つ
・先進的窓リノベ2025事業
・子育てグリーン住宅支援事業
・給湯省エネ2025事業
・賃貸集合給湯省エネ2025事業
検討中のリフォームで利用できる制度がないかチェックしてみましょう。
なお、受け取るにはそれぞれ条件があるため、最新の詳細情報の確認が大切です。
以下に、それぞれの補助金について、対象者・対象となる住宅・対象工事・補助額・注意点をまとめました。
北九州市の子育て世帯が使えるリフォーム補助金

北九州市内の子育て中の世帯や若い夫婦世帯がリフォームする際に利用できる補助金制度を紹介します。
福岡県こどもリノベ補助金[福岡県]
福岡県内で子育てしやすい住宅にリノベーションする工事に対し、費用の一部を補助する制度です。
対象の世帯が、購入した中古住宅、または同居する親世帯の持家をリノベーションした場合、最大50万円を受け取れます。
・補助対象者
①若年世帯:令和6年4月1日時点で、夫婦の年齢の合計が80歳以下の世帯
②子育て世帯:令和6年4月1日時点で、18歳未満の子または妊娠中の妻がいる世帯
③同居予定親世帯:①または②の世帯の直系親族(父母・祖父母)がいる世帯
・対象住宅
購入した中古住宅のリノベーションが対象の【流通型】と、親世帯と同居するためのリノベーションが対象の【持家型】に分かれ、それぞれ要件があります。
【流通型】
若年世帯または子育て世帯が自ら居住するために購入した中古住宅のうち、「住まいの健康診断」を実施している住宅。
【持家型】
若年世帯または子育て世帯が同居する親世帯の持家。
ただし、交付申請後に同居する場合(交付申請時にすでに同居している場合は不可)。
・対象工事
下記のいずれかで、県内の事業者がおこなう工事費30万円以上の工事
○居住性向上改修
○長寿命化改修
○省エネルギー改修
○防犯性向上改修
○新しい生活様式対応改修
○バリアフリー改修
・補助額
上限額50万円、住宅改修費用の3分の1
・注意点
予算がなくなり次第終了の予定です。公式サイトには、2024年度の補助戸数見込みを80戸程度と記載されています。
該当する場合は早めに申請手続きをおこないましょう。
▼詳しくはこちら▼
令和7年度「福岡県こどもリノベ補助金」
北九州市の介護支援で使えるリフォーム補助金

北九州市内で介護を必要とする方が利用できる2つのリフォーム補助金を紹介します。
介護保険 住宅改修費の支給
心身の機能が低下し、日常生活を営むのに支障がある要介護者・要支援者に対して、住みやすく自立した生活を支援する制度です。
手すりの取付けや段差の解消といった住宅改修に対し、給付を受け取れます。
・補助対象者
要介護または要支援認定を受けている被保険者
・対象住宅
被保険者が居住する住宅
・対象工事
要介護・要支援の心身と住宅の状況から、必要と認められる住宅改修
厚生労働大臣が定める以下の住宅改修のうちのいずれか
①手すりの取付け
②段差の解消
③床又は通路面の材料の変更
④引き戸等への扉の取り替え
⑤洋式便器等への便器の取り替え
①~⑤に付帯して必要となる住宅改修
・補助額
支給限度基準額20万円、住宅改修費用の9割(一定以上の所得者は8割または7割)
・注意点
申請前の着工は給付対象外となります。
また、住宅改修を行う前に担当のケアマネジャー等に相談し、理由書の作成が必要です。担当ケアマネジャーがいない場合は、お住まいの地域を担当する地域包括支援センターに相談できます。
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介護保険住宅改修費の支給
すこやか住宅改造助成事業 [北九州市]
介護を必要とする高齢者や障害のある人が居住している家を、身体状況に配慮した仕様に改造する場合に、その費用の全部または一部が助成されます。
・補助対象者
○介護保険の要介護認定で、要介護者または要支援者と認められた人のいる世帯
○生計中心者の前年分所得税額が7万円以下の世帯
・対象住宅
要介護者または要支援者が居住する住宅
・対象工事
○介護保険の対象となる工事
○それ以外で、玄関、廊下、階段、洗面所、浴室、便所、台所、居室など、介護を必要とする人が利用する部分の市が認める改造工事。
・補助額
限度額30万円、介護保険の支給限度額を超える部分と市が認めた改造工事費用の合計額
・注意点
事前に各区役所の高齢者・障害者相談係への申込みが必要です。
申込み後、各区役所より建築士・理学療法士などが身体や家の状況を調査し、助成が決定されます。
▼詳しくはこちら▼
すこやか住宅改造助成
カネタケは、高齢者住宅の普及、啓発を目的として平成6年に設立された、建築、医療、福祉の各種専門分野の関係者・関係団体で構成される「北九州市すこやか住宅推進協議会」の会員企業です
当社お客様サイトでもお伝えしています。
この制度を利用したリフォームをお考えの場合は、ぜひお気軽にご相談ください。
国の施策も充実【住宅省エネ2025キャンペーン】

2025年度は、住宅リフォームに対する国からの補助金制度も充実しています。
代表的な制度が「住宅省エネ2025キャンペーン」です。
住宅省エネ2025キャンペーンは、2050年のカーボンニュートラル実現に向け、住宅省エネ化を支援する4省庁の補助事業の総称。
4つの制度は併用して申請可能で、それぞれの最大額を活用できれば200万円以上の大きな補助金を受け取れます。
▼詳しくはこちら▼
住宅省エネ2025キャンペーン公式サイト
4つの補助金制度をひとつずつ紹介します。
先進的窓リノベ2025事業[環境省]

断熱窓への改修を促進し、既存住宅の省エネ化を促すことで家庭からのCO2排出削減を目指す事業です。
一戸当たり最大200万円が補助される大きな制度。希望者が多く、昨年度からたくさんのお問い合わせをいただいています。
・対象工事
窓やガラス、ドアなどの建具を、断熱性能の高い建具に交換する断熱リフォーム工事
○ガラス交換工事
○内窓設置工事
○外窓交換工事
○ドア交換工事
・補助額
一戸あたり最小5万円、最大200万円、住宅の建て方/窓の性能区分(熱貫流率)/窓のサイズから算出する窓ごとの補助額の合計
・注意点
予算に達し次第終了予定です。
注目度の高い補助金事業のため、お早めの利用をおすすめします。
▼詳しくはこちら▼
先進的窓リノベ2025事業公式サイト
子育てグリーン住宅支援事業[国土交通省]

エネルギー価格などの物価高騰の影響を受けやすい子育て世帯・若者夫婦世帯が高い省エネ性能の住宅を取得することや、住宅の省エネ改修等に対して支援することにより、2050年のカーボンニュートラルの実現を図る事業です。
新築住宅の購入については、子育て世帯または若者夫婦が対象となりますが、リフォームの場合は全世帯が対象です。
ここでは主にリフォームの対象要件の詳細をご紹介します。
・補助対象者
【子育て世帯】平成17(2005)年4月2日以降に生まれた18歳以下の子がいる世帯
【若者夫婦世帯】夫婦のどちらかが昭和58(1983)年4月2日以降に生まれた39歳以下である世帯
【その他の世帯】上記のいずれも満たさない世帯
・対象住宅
自ら居住する住宅
・対象工事
以下の①~③の工事、または①~③と同時におこなう④~⑧の工事
①開口部の断熱改修
②外壁、屋根・天井又は床の断熱改修
③エコ住宅設備の設置
④子育て対応改修
⑤防災性向上改修
⑥バリアフリー改修
⑦空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置
⑧リフォーム瑕疵保険等への加入
・補助額
対象工事内容ごとの補助額の合計
※上限額は、補助対象者の世帯条件により異なります。
【子育て世帯または若者夫婦世帯】
○既存住宅を購入してリフォームする場合:60万円
○長期優良住宅認定を受ける場合:45万円
○上記以外のリフォーム:30万円
【その他の世帯】
○長期優良住宅認定を受ける場合:45万円
○上記以外のリフォーム:20万円
・注意点
子育てエコホーム支援事業の登録事業者に施工を依頼する必要があります。
2023年11月2日以降に着工した工事が対象です。
交付申請期間は、2024年3月以降、遅くとも2024年12月31日です。
予算に達し次第終了予定のため、お早めのご検討をおすすめします。
▼詳しくはこちら▼
子育てエコホーム支援事業公式サイト
給湯省エネ2024事業[経済産業省]

家庭のエネルギー消費で大きな割合を占める給湯分野について、高効率な給湯器の導入を支援する事業です。
補助対象となる住宅には、新築住宅と既存住宅がありますが、ここでは主に既存住宅に設置する導入する場合の対象要件の詳細をご紹介します。
・対象工事
以下の高効率給湯器を既存住宅に設置する工事
○ヒートポンプ給湯機/エコキュートなど
○電気ヒートポンプ・ガス瞬間式併用型給湯機(ハイブリッド給湯機)/エコジョーズなど
○家庭用燃料電池/エネファームなど
・補助額
補助の基本額に、給湯器の性能に応じた加算額が決められています。
○ヒートポンプ給湯機:8万円~13万円/台
○ハイブリット給湯機:10万円~15万円/台
○家庭用燃料電池:18万円~20万円/台
・注意点
令和5年11月2日以降に着工した工事が対象です。
交付申請期間は、2024年3月以降、予算上限に達するまで、遅くとも2024年12月31日です。
▼詳しくはこちら▼
給湯省エネ2024事業公式サイト
賃貸集合給湯省エネ2024事業[経済産業省]
消費エネルギーのうち大きな割合を占める給湯分野で、賃貸集合住宅への高効率な給湯器の導入を支援する事業です。
従来型の給湯器を補助対象である小型の省エネ型給湯器に交換する工事が対象になります。
・補助対象者
賃貸集合住宅のオーナー等で、給湯器の設置工事の発注者
・対象住宅
既存賃貸集合住宅
・補助額
1住戸1台までを上限に、以下の額が支給されます。
○エコジョーズ:(追い焚き機能なし)5万円/台・(追い焚き機能あり)7万円/台
○エコフィール:(追い焚き機能なし)5万円/台・(追い焚き機能あり)7万円/台
・注意点
令和5年11月2日以降に着工した工事が対象です。
交付申請期間は、2024年3月以降、予算上限に達するまで、遅くとも2024年12月31日です。
▼詳しくはこちら▼
賃貸集合給湯省エネ2024事業公式サイト
北九州市の補助金申請の流れと受け取り方

補助金を活用してリフォーム工事を行うときは、事前に申請の流れや受け取り方を把握しておくことが大切です。
順序を間違ってしまうと、受け取りの対象から外れてしまい、せっかくの制度を活かせないことがあるので注意しましょう。
以下に、一般的な補助金申請から受け取りまでの流れを解説します。
なお、利用希望の補助金については、公式サイトや問い合わせ先にてそれぞれ詳細を確認してください。
●step1:補助金の対象工事になっていることを確認
まずは、計画しているリフォームが、補助金の対象となる工事に該当するかを確認します。
工事費用の上限額や、申請期限などの条件も、詳細に確認しておきましょう。
補助金によっては、事前に自治体の審査や診断が必要なケースがあります。
対象工事であることが確認できたら、リフォーム業者に見積もりを依頼し、申請書類を準備します。
●step2:補助金の申請
リフォーム業者から見積もりを受け取ったら、補助金の申請を行います。
ただし、申請方法は、制度によって異なるため、事前によく確認を。
一般的には、所定の申請書への記入と見積書や図面などの必要書類の添付を求められます。
また、制度によっては、発注者に代わり、事業者登録済みの工事施工業者が申請手続きを代行する場合もあります。
●step3:審査通過後にリフォーム工事着手
補助金の申請が承認されたら、いよいよリフォーム工事に着手します。
完了期限などがある場合は、期限に間に合うよう配慮しながら、余裕をもった工事スケジュールを組みましょう。
●step4:補助金の受け取り
リフォーム工事の完了後、最終的なリフォーム費用をもとに補助金の受け取りを申請します。
補助金によっては、工事費用の領収書や写真などの書類の提出が必要になることもあります。
受け取り申請が受理されると、指定の口座に補助金が振り込まれるのが一般的です。
制度によって、申請方法や受け取り方法が異なります。
詳細を確認のうえ、不明な部分はご依頼のリフォーム業者や市役所の担当課などに問い合わせしましょう。
北九州市でリフォームするなら有限会社カネタケへ
ご自宅や所有建物のリフォームを検討しているなら、まずは該当する補助金制度があるか確認してみることをおすすめします。
特に、今年・2024年度は自治体や国の補助金・助成金制度が充実しています。
「リフォームを考えているがどんな補助金が利用できるか知りたい」「自宅のリフォームにも使えるかどうか見てほしい」など、ご相談をいただければ、利用できる制度があるかどうかお調べいたします。
カネタケは、水回り設備の交換やバリアフリーリフォームなどを、北九州市八幡西区・八幡東区エリア中心に工事を手掛けているリフォーム・リノベーション専門店。
カネタケは、本記事で紹介したすべての補助金制度の対象事業者です。
補助制度を活かしたリフォームプランもご提案させていただきます。
北九州市でお得な住宅リフォームをお考えなら、ぜひお気軽に【カネタケ】へご相談ください。
※本記事は2024年6月現在の情報に基づいて作成されたものです。最新の情報は、各制度の公式ホームページでご確認ください。