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タイルのお風呂が寒い!浴室をリフォームする3つの方法と、ユニットバスのメリットを解説

投稿日:2026.01.29

タイル張りのお風呂

お風呂のリフォーム相談で特に多いのが、「冬の浴室が寒い」「タイル床が冷たくて入浴が億劫」といった切実な声です。タイル張りの浴室(在来工法)は、構造上どうしても断熱性が低くなりやすく、あたたまりにくい条件が揃っています。我慢し続けることは快適性を損なうだけでなく、急激な温度変化による「ヒートショック」のリスクも高めます。

 

この記事では、なぜタイルのお風呂が底冷えするのか、その理由を紐解きながら、寒さを解決するための「3つのリフォーム方法」を比較・解説します。

 

なぜタイル張りの浴室(在来工法)は寒いのか?構造的な3つの理由

疑問に感じるシニア夫婦

「浴室をあたためてもすぐに冷える」「お湯がすぐ冷める」。昔ながらのタイル張りのお風呂が寒いのには、明確な理由があります。これは在来工法特有の構造によるものなので、表面的な対策だけではなかなか解決しません。

 

断熱材がない直貼り構造

現在の住宅は壁の中に断熱材が入っているのが当たり前ですが、昔ながらの浴室は、コンクリートブロックや土壁などに直接タイルを貼り付けて造られているケースがほとんどです。 断熱材という「防寒着」を着ていない状態のため、外気の冷たさが壁を通じてダイレクトに浴室内に伝わってきます。外が氷点下なら、浴室の壁や床もそれに近い温度まで下がってしまうのです。

 

タイルの素材特性(熱伝導率)

タイルや石は「熱伝導率」が高く、触れたものの熱を素早く移動させる性質を持っています。ストーブなどで浴室の空気をあたためても、壁や床のタイルがその熱をどんどん奪い、裏側の冷たいコンクリートへと逃がしてしまうのです。「あたためてもあたためても、壁が熱を吸い取っていく」状態であることが、底冷えの大きな要因です。

 

大きな窓と換気口(隙間風)

昔ながらの浴室は、湿気を逃がすためにあえて大きな窓が設置されていることがよくあります。しかし、当時の窓は断熱性が低い「単板ガラス」が一般的。ガラス面から大量の熱が逃げていくうえ、換気扇ではなく通気口(ガラリ)で換気を行う構造も多く、気密性が低いため、外からの隙間風が入り込みやすくなっています。

 

お風呂の寒さを解決する3つのリフォーム方法

寒さを解消するための浴室リフォームには、大きく分けて3つの方法があります。結論から言うと、「あたたかさ」を最優先するならユニットバスへの交換が最も効果的です。それぞれの特徴と費用感を比較してみましょう。

 

ユニットバス(システムバス)への交換【あたたかさ:◎】

新しいユニットバス

既存のタイル壁や床を解体・撤去し、あらかじめ工場で作られた壁・床・天井などのパーツを現場で組み立てる方法です。断熱性や防水性が高く、「浴室の寒さを根本的に解決したい」とお考えの方には、最も効果的なリフォーム方法です。

 

・費用相場:約100万〜200万円

・工期目安:4日〜1週間

 

⚫︎メリット

壁パネルや床の裏側に断熱材が組み込まれているうえ、建物とユニットバスの間に空気の層ができる二重構造となるため、外気の影響を受けにくくなります。「魔法びん」のような構造でお風呂全体を包み込むため、寒さ対策としては最も理にかなった工法です。

 

⚫︎デメリット

規格サイズの製品を設置するため、建物の柱の位置や寸法によっては、今よりも浴室空間が少し狭くなる場合があります。

 

浴室用シート・パネル貼り(カバー工法)【あたたかさ:△〜◯】

浴室シートでリフォームしたイメージ

※画像出典:バスナシリーズ | 浴室・浴場用ビニル床シート | 東リ

 

既存のタイル壁や床を壊さず、上から浴室専用の断熱シート(床)やパネル(壁)を貼り付ける工法です。

 

・費用相場:約20万〜60万円

・工期目安:1日〜3日

 

⚫︎メリット

解体が不要なため、費用と工期を抑えてリフォームできます。特に床に専用シートを貼ることで、タイル特有の「足裏のヒヤッとした冷たさ」は解消できます。

 

⚫︎デメリット

表面的な冷たさは和らぎますが、空間全体の断熱性能はユニットバスには及びません。また、下地(木部)が腐食していても、それに気づかないまま上から蓋をしてしまうリスクがあります。

 

在来工法のままリフォーム(タイル張り替え)【あたたかさ:△】

タイル張りの新しいお風呂

ユニットバスにはせず、在来工法の構造を活かしたまま、壁・床のタイルや浴槽を新しく作り直す方法です。

 

・費用相場:約50万〜200万円以上 

・工期目安:2週間〜1ヶ月

 

⚫︎メリット

規格サイズに縛られないため、柱や梁(はり)がある変則的な形状でも、スペースを無駄なく活用できます。ヒノキの浴槽や天然石の床など、素材やデザインにとことんこだわりたい方向けです。

 

⚫︎デメリット

単にタイルや浴槽を新品にするだけでは、断熱構造そのものは変わりません。寒さを解決するには壁の中に断熱材を入れる大規模な工事が必要となり、結果としてユニットバス以上の費用がかかるケースがほとんどです。「寒さ対策」としてのコストパフォーマンスは低くなります。

 

なぜユニットバスが一番あたたかい?在来工法との決定的な違い

前章では、「寒さ対策にはユニットバスへのリフォームが効果的」とお伝えしました。近年のユニットバスには、メーカー各社の技術によって、熱を逃がさない工夫が標準装備されています。タイル張りの浴室(在来工法)とは決定的に異なる「あたたかさの3つの秘密」を解説します。

 

浴室全体を包む断熱パック

ユニットバス丸ごと断熱材を入れているイメージ図

※画像出典:スパージュ:あたたか|LIXIL

 

冷たいコンクリートに直貼りだった在来工法に対し、ユニットバスは壁・天井・床の裏側に、断熱材が組み込まれています(※)。さらに、建物の壁とユニットバスの壁の間には空気層ができるため、外からの冷気をシャットアウトし、浴室内のあたためられた空気を逃がしません。 

※製品グレードやオプションにより断熱材の範囲は異なります。

 

冷めにくい高断熱浴槽

高断熱浴槽の構造

※画像出典:スパージュ:あたたか|LIXIL

 

昔のステンレスやFRP(強化プラスチック)の浴槽は、お湯を張ってもすぐに熱が逃げてしまい、入るたびに追い焚きが必要がありました。最近の「高断熱浴槽」は、浴槽そのものを断熱材で包み、さらに専用の断熱フタを組み合わせることで、お湯の温度低下を大幅に抑えています。

 

「4時間経っても温度低下は2.5度以内」という基準をクリアしている製品が多く、家族の入浴時間がバラバラでも、光熱費を抑えつつ温かいお湯に入れます。

 

「4時間経っても温度低下は2.5度以内」という基準をクリアしている製品が多く、家族の入浴時間がバラバラでも、光熱費を抑えつつあたたかいお湯に入れます。

 

ヒヤッとしない高機能な床

ほっカラリ床のイメージ画像

※画像出典:シンラ(戸建住宅向け) | TOTO株式会社

 

お風呂に入った瞬間、足の裏に感じる「ヒヤッ」とした冷たさは、床材が足の熱を急激に奪うことが原因です。TOTOの「ほっカラリ床」に代表される近年のユニットバスの床は、熱を伝えにくい樹脂素材や断熱層を採用しています。冬場の一歩目の不快感が軽減されるだけでなく、膝をついても痛くないクッション性を持つものもあります。

 

タイル張りの浴室からユニットバスへ!具体的な工事の流れ

基礎コンクリートを打つ様子

寒さ対策としてユニットバスへのリフォームを検討する際、実際にどのようなスケジュールで工事が進むのかは気になるところです。在来工法からユニットバスへ変更する場合、解体から完成までどのような流れになるのか、一般的な工程を見ていきましょう。

 

手順1:養生・解体・撤去(1日目)

廊下や脱衣所が汚れないように保護(養生)をしてから、既存の浴室を解体します。タイルやコンクリートの壁をハンマーやドリルで壊す作業を行うため、大きな音と粉塵が出ます。トラブルを防ぐためにも、事前に近隣挨拶をしておきましょう。

 

手順2:基礎工事・配管工事(2〜4日目)

解体した床面にコンクリートを打ち、平らな基礎を作る「土間コンクリート打設」を行います。コンクリートが完全に乾くまで作業ができない期間(養生期間)が発生します。

 

手順3:搬入・組立・設置(5日目)

コンクリートが固まったら、ユニットバス本体を組み立てます。まずはユニットバスを支える金属製の「フレーム架台」を設置し、その上に洗い場、浴槽、壁、天井の順に、すべて部屋の内側からパーツを組み上げていきます。

 

手順4:ドア枠設置・内装復旧・完成(6日目)

浴室の組立が終わったら、電気や水道を接続し、入り口のドア枠を取り付けます。脱衣所の内装工事(クロス貼り替えやクッションフロア張り)もこのタイミングで合わせて行い、すべてのチェックが完了すれば、この日の夜から新しいお風呂に入れます。

 

【補足】工事期間中、お風呂はどうなる?

工事期間中(4日〜1週間程度)はお風呂が使えません。近隣の銭湯や日帰り温泉を利用するか、親戚や知人のお宅でお風呂を借りるなどの手配が必要です。リフォーム会社によっては、仮設シャワーを手配してくれる場合もあるので、事前に相談しておきましょう。

 

タイル張りの浴室リフォームで見落としがちな3つの落とし穴

不満を抱える夫婦

「ユニットバスにしたのに思ったほどあたたかくない」

「工事が始まってから追加費用の話が出てきた」

「リフォーム後、なぜか浴室が少し狭く感じる」

そんな後悔を避けるために、見積もり段階で確認しておくべき3つの重要ポイントがあります。

 

解体して初めてわかる「腐食・シロアリ」の追加費用

タイル張りのお風呂は、目に見えないタイルのひび割れから水が浸入し、土台の木材が腐っていることが珍しくありません。これは解体してみないと分からない部分ですが、もし腐食があれば補修工事が必要です。見積もり時に「もし土台が腐っていた場合、追加費用は最大でどれくらいかかるか?」を確認し、予備費(10〜30万円程度)を見込んでおくと安心です。

 

「窓」をそのままにすると寒さが残る

壁や床を断熱しても、熱の逃げ道である「窓」が昔の単板ガラスのままだと、そこから冷気が降りてきます(コールドドラフト現象)。これでは、せっかくのユニットバスの断熱性能も半減してしまいます。ユニットバス交換と同時に、今の窓の内側にもう一つ樹脂製の窓を取り付ける「内窓(二重窓)」の設置をおすすめします。コストを抑えつつ、窓の断熱性を劇的に高めることができます。

 

規格サイズが合わずに「浴室が狭くなる」リスク

ユニットバスは規格サイズ(1216サイズなど)が決まっているため、建物の寸法と合わない場合、一回り小さいサイズを選ばざるを得ず、浴室が狭くなってしまうことがあります。 今の広さを維持したい場合は、2.5cm刻みでサイズオーダーができるタカラスタンダードのようなメーカーを選ぶことで解決できる場合があります。「今の広さをキープできるか?」を必ず図面で確認しましょう。

 

北九州市や中間市で浴室リフォームをするなら有限会社カネタケへ

リフォーム後のユニットバスをチェックする作業員

タイル張り浴室の寒さは、「床・壁・窓」のすべてを対策しないと快適にはなりません。だからこそ、部分的な補修ではなく、断熱パックされた「ユニットバス」への交換と、必要に応じた「内窓」の設置が、最も満足度の高い解決策になるのです。

 

「うちの古いお風呂でもユニットバスは入る?」 

「予想外の追加費用がかからないか心配」

そのようなお悩みをお持ちの方は、ぜひ有限会社カネタケにご相談ください。現地調査で浴室の寸法や見えない下地の状態をプロの目で推測し、無理のないご予算で、冬でもポカポカのお風呂を実現するプランをご提案いたします。

 

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