
エコキュートへの買い替えを検討しているものの、費用面が気になって踏み出せない方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな方におすすめしたいのが、エコキュート導入に使える補助金制度です。「補助金の手続きは複雑そう…」と心配している方も大丈夫。
この記事では、北九州市にお住まいの方を対象に、エコキュート導入に利用できる補助金制度や申請の流れ、注意点についてわかりやすく解説します。
エコキュートに補助金が使えるって本当?

具体的な補助金制度をご紹介する前に、エコキュートの特徴や、なぜ補助金が使えるのか確認していきましょう。
エコキュートとは
エコキュートは、空気の熱を利用してお湯を沸かす給湯システムです。エアコンにも使われているヒートポンプ技術で、少ない電気から効率よくお湯を生み出します。
エコキュートのメリットは、優れた省エネ性能です。従来の電気温水器と比べて、消費電力を3分の1程度に抑えられるので、電気代を節約できます。また、自然のエネルギーを利用する仕組みでCO2排出量も少なく、環境にも配慮しています。
本体価格や工事費はガス給湯器より高くなる傾向がありますが、日々の光熱費を抑えられるため、長い目で見ると経済的です。最近の機種には、お湯の使用量を学習するAI機能が搭載されており、湯切れの心配もほとんどありません。
補助金制度は利用可能!
エコキュートの導入費用は高くなりがちですが、国や自治体が設ける補助金制度を利用すれば、その負担を大きく減らせます。
これは、エコキュートが持つ高い省エネ性能と環境への配慮が、国全体のエネルギー政策に役立つと判断されているためです。それでは、具体的にどのような補助金制度があるのか、詳しくご紹介しましょう。
国の補助金制度

2025年に国が行っている補助金制度は、主に2つ。それぞれどのような形で補助が受けられるのか、詳しく解説します。
給湯省エネ2025事業
給湯省エネ2025事業は、エコキュートなど高効率給湯器の導入を後押しするために、国が中心となって進めている補助金制度です。この制度を活用することで、一定の性能基準をクリアしたエコキュートの購入・設置にかかる費用の一部を補助してもらえます。
【対象者】
戸建てやマンションなど、持ち家の所有者であることが前提条件となります。
・新築の注文住宅に対象のエコキュートを設置する方
・エコキュートがすでに設置された新築を購入する方
・持ち家をリフォームする際、エコキュートを設置する方
・エコキュートなどに交換することが条件になっている中古住宅を購入する方
【補助金額】
補助金額は、導入する給湯器の種類や性能、さらに古い機器の撤去を行うかどうかによって変わります。
| 項目 | 補助額 | 補足 | 
| ①基本額 | 6万円/台 | 戸建て:2台まで 共同住宅:1台まで | 
| ➁性能加算額 | ||
| A要件を満たす場合(※1) | 4万円/台 | |
| B要件を満たす場合(※2) | 6万円/台 | |
| 両方を満たす場合 | 7万円/台 | |
| ③撤去加算額 | ||
| 電気温水器の撤去 | 4万円/台 | ①で補助を受ける台数まで | 
| 電気蓄熱暖房機の撤去 | 8万円/台 | 2台まで | 
※1 A要件/インターネットに接続可能な機種で、翌日の天気予報や日射量予報に連動することで、昼間の時間帯に沸き上げをシフトする機能を有するものであること。
※2 B要件/補助要件下限の機種と比べて、5%以上CO2排出量が少ないものとして、aまたはbに該当するものであること。
(a.2025年度の目標基準値(JIS C 9220 年間給湯保温効率または年間給湯効率(寒冷地含む))+0.2以上の性能値を有するもの、または、b.おひさまエコキュート)
【申請期間】
申請期間:予算の上限に達するまで(遅くとも2025年12月31日まで)
交付申請の予約期間:予算の上限に達するまで(遅くとも2025年11月14日まで)
【申請方法】
登録事業者を通じて申請
【注意点】
・申請期間内であっても、予算が上限に達し次第受付終了となります。
・補助対象となるエコキュートは機種が定められています。購入前に対象商品か確認しましょう。
▷給湯省エネ2025事業 公式ホームページはこちら
子育てグリーン住宅支援事業
子育てグリーン住宅支援事業は、住宅の省エネ性能向上や、環境にやさしい設備の導入を支援する国の補助金制度です。既存住宅にエコキュートなどを導入する場合は、「リフォーム」区分での申請となります。新築は子育て世帯や若者夫婦世帯が補助対象となるものもありますが、リフォームは全世帯が補助対象です。
【対象者】
既存住宅(戸建て・マンション)を所有する方
【対象工事】
この補助金は、エコキュートの単独設置では申請できません。エコキュートの導入と合わせて、必須工事を2種類以上行うことが条件となります。エコキュートは、必須工事の項目③に該当します。
| 必須工事 | 工事内容 | 要件 | 
| ①開口部の断熱改修 | 窓やドアの断熱性を高める工事 | ・2つ以上の工事が必要 ※同一カテゴリーの工事を2つ以上行っても対象外 ・補助額の合計が5万円以上 | 
| ②躯体の断熱改修 | 外壁、屋根、床などの断熱工事 | 同上 | 
| ③エコ住宅設備の設置 | 高効率給湯器(エコキュートなど)、高断熱浴槽、節水型トイレなどの設置 | 同上 | 
なお、「給湯省エネ2025事業」など別の補助金制度でエコキュートの補助金交付が決定している場合、必須工事③をクリアしたとみなされます。つまり、エコキュート以外に必須工事をもう1つ行うだけで、この事業の補助金も申請できるというわけです。
ただし、「給湯省エネ2025事業」でエコキュートの補助金を受け取った場合、この補助金からその金額は差し引かれることになるのでご注意ください。
【補助金額】
上限額
・Sタイプ/①~③の必須工事をすべて行った場合:60万円/戸
・Aタイプ/必須工事2つを行った場合:40万円/戸
【申請期間】
申請期間:予算の上限に達するまで(遅くとも2025年12月31日まで)
交付申請の予約期間:予算の上限に達するまで(遅くとも2025年11月14日まで)
【申請方法】
登録事業者を通じて申請
【注意点】
・申請期間内であっても、予算が上限に達し次第受付終了となります。
▷子育てグリーン住宅支援事業 公式サイトはこちら
北九州市の補助金制度

残念ながら、現時点では北九州市や福岡県によるエコキュート単体の導入を対象とした補助金はありません。しかし、福岡県が実施する「福岡県こどもリノベ補助金」は、子育て世帯や若年夫婦世帯が、太陽熱利用システムなどの省エネルギー改修を行う場合に補助金を利用できる可能性があります。
福岡県こどもリノベ補助金
この制度は、子育て世帯や若年夫婦世帯が中古住宅を安心して取得できるよう、リノベーション費用の一部を補助することを目的とした県の支援制度です。
【対象者】
以下のいずれかの世帯が、福岡県内の補助対象地域で中古住宅を購入・リノベーションする場合、または親世帯の持ち家をリノベーションして同居する場合に適用されます。
若年世帯:夫婦の年齢合計が80歳以下の世帯
子育て世帯:18歳未満の子どもがいる、または妊娠中の世帯
【対象工事と補助金額】
30万円以上の工事が対象です。エコキュート単体の設置は対象外ですが、省エネルギー改修として太陽熱利用システムなどは対象となる場合があります。
| 対象工事 | 補助率 | 上限額 | 
| ・居住性向上改修 ・長寿命化改修 ・省エネルギー改修 ・防犯性向上改修 ・新しい生活様式対応改修 ・バリアフリー改修 | 3分の1 | 50万円/戸 | 
【申請期間】
申請期間:新規の受付は2026年1月下旬までを予定
【申請方法】
補助対象の世帯主が申請
※リフォーム会社等が代理人として申請することも可能
【注意点】
・工事開始前に補助金の申請が必要です。交付決定後に工事を行いましょう。
・申請期間内であっても、予算が上限に達し次第受付終了となります。
・中古住宅を購入する場合は、「住まいの健康診断」を受けた物件が対象となります。
▷福岡県こどもリノベ補助金 公式サイトはこちら
エコキュート補助金の申請方法と流れ

補助金制度をはじめて利用するとなると、「手続きが複雑そうで不安…」「自分で全部やらないといけないのかな?」などと不安に感じることも少なくありません。たしかに、補助金と聞くと難しく感じるかもしれませんが、多くの場合、施工業者が施主に代わって申請を行います。
ここでは、「給湯省エネ2025事業」の申請の流れを、どこまでを施工業者に任せられるのか明確にしながら、分かりやすくご紹介します。
①事業者と対象機器の選定
【担当者】施主
補助金制度を利用するためには、まず工事を依頼する事業者と、設置するエコキュートを選びましょう。補助金の申請は、事業に登録している事業者であることが必須条件です。そのため、依頼する事業者が登録事業者であるかを、契約前に必ず確認しましょう。
また、設置するエコキュートも補助金の対象製品の中から選ぶのが条件となっています。対象製品は限られているため、事業者と相談しながら、自宅に合った機種を選びましょう。
②見積り・契約
【担当者】施主・事業者
見積り内容や補助金制度利用に納得できたら、事業者と「工事請負契約」を結びます。同時に、補助金制度ごとに定められている「共同事業実施規約」についても合意が必要です。これは、補助金がどのような形で還元されるのか、手数料の有無など、補助金に関する重要な取り決めを記したものです。どちらも補助金の申請時に提出が必要になります。
③各種証明書、必要書類の準備
【担当者】事業者(一部施主)
工事前後の写真や、設置する製品の性能を証明する書類など、多くの必要書類は事業者が用意します。あなたが用意するものは、事業者から求められた本人確認書類など、一部の書類です。必要書類のリストを事前に確認し、スムーズに手続きが進むよう準備しておきましょう。
④工事、申請
【担当者】事業者
エコキュートの設置工事を行います。完了したら事業者が書類を作成し、オンラインで交付申請を行います。
⑤審査・交付決定、受領
【担当者】事業者
交付が決定したら、事業者へ決定通知が届きます。共同事業実施規約で定めた方法(工事代金から差し引く、あるいは現金振込)により、施主に還元されます。
補助金制度に関する注意点

補助金制度を利用する上で、いくつか知っておきたい注意点があります。
国の補助金制度は併用不可
国が提供する補助金は、同一の工事や機器に対して二重に受け取ることはできません。ただし、「給湯省エネ2025事業」と「子育てグリーン住宅支援事業」のように、互いに連携している制度であれば、一方の補助金を利用することで、もう一方の補助金の申請条件をクリアできる場合があります。
補助金を活用してお得に工事を行うには、どの制度を優先すべきか、業者とよく相談した上で決めましょう。
申請期間・予算に注意
繰り返しになりますが、各種補助金制度にはそれぞれ申請期間と予算が設けられています。たとえ申請期間内だったとしても、予算に達し次第締め切られるため、エコキュート設置を検討している方は、早めに行動しましょう。
補助金は後日還元が多い
多くの補助金制度は、工事完了後から時間が経って還元されます。一旦工事代金を全額支払わなければならないこともあるため、手持ち資金には余裕を持たせておきましょう。
補助金対応に慣れた業者を選ぶ
補助金をスムーズに受け取れるかどうかは、業者の申請対応の経験によって変わります。補助金申請には事前に準備が必要な書類や手続きが多く、補助金申請の実績がある業者に依頼した方が安心できます。契約前に、過去の申請サポート実績について確認しておくと、より信頼して任せられるでしょう。
北九州市や中間市でエコキュートを設置するなら有限会社カネタケへ

エコキュートは省エネで、家計と環境の両方に優しい給湯器です。初期費用が少し気になるかもしれませんが、補助金制度を利用すれば、負担を軽くできます。
なお、給湯省エネ2025事業の予算に対する申請割合は、10/1現在で65%、うち電気温水器撤去の申請割合は77%達しています。
ご検討の方はお早目にご相談ください。
私たち有限会社カネタケは、各種補助金制度を取り扱っている登録事業者です。これまで培ってきた豊富な経験を活かし、複雑な申請手続きも丁寧にお手伝いしますので、安心してお任せください。お客様一人ひとりにぴったりの補助金をご提案し、エコキュートの導入をお手伝いいたします。お見積もりやご相談は無料ですので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
※本記事は2025年10月時点の情報で作成したものです。最新情報は各公式サイトでご確認ください。
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